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(c)東映 |
| 肉体の門 |
戦後最初のベストセラー文学となり、肉体文学の名のもとに一世を風靡した強烈な衝撃文学として今なお記憶に残る田村泰次郎の同名小説を原作に、今回で五度目の映画化作品となる。キャストには、この映画が初の主演作となるかたせ梨乃を筆頭に、『吉原炎上』の名取裕子、さらに加納みゆき、山咲千里、長谷直美、芦川よしみ、松岡知重らが絢爛な華を添える。男優陣では、ベテラン渡瀬恒彦、根津甚八、芦田伸介らが脇を固める。監督には女性文芸ものの名匠五社英雄が担当。
監督 五社英雄
(1988年 119分)
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昭和22年。米軍占領下の東京で、せんをリーダーにマヤ、花江、美乃、・光代、幸子と新入りの町子たちは街娼、いわゆるパンパンをしていた。棲み家はどぶ川沿いの焼けただれたビルで、新橋を中心に関東一家と名乗っていた。ライバルは銀座の裏に住むお澄をリーダーとするラク町一家だった。そして、焼けビル対岸一滞の闇市を仕切るやくざの袴田一家がせんたちを配下にしたがっていた。しかし、関東一家には巨大な不発弾という守り本尊があり、いつ爆発するかわからないので、やくざたちも迂闊には近寄ることができなかった。秋も深まった秋の夜、一人の男が関東一家に逃げ込んできた。伊吹新太郎というその男は、かつての陸軍上等兵で、強盗を働いてMPに撃たれたのだった。せんは新太郎に、自分が初めて抱かれた男の面影を見る思いがした。傷が癒えたころ新太郎は「一緒にここを出よう」とせんを誘ったが、断わられた。彼女には仲間たちと金を貯めて、ここにダンスホールを造るという夢があったのだ。ところが、ある日町子が一家の金を持ち逃げして袴田組についたため、せんたちは町子をリンチにかけた。袴田は戦前に兄弟分だった新太郎をさかんに組へ誘ったが、一匹狼となった彼は、陰からせんを見守っていた。冬を迎える頃、せんはお澄と打ち解けた仲になっていた。彼女は母と妹を犯したロバートという米兵に復讐するため、パンパンに身を落としていたのだった。袴田組のビルの追いたても激しくなったある日、新太郎は牛を一頭連れてきて、それをステーキにして酒宴となった。その夜、新太郎はマヤを抱き、二人は姿を消した。やがて関東一家の統率も乱れ、バラバラになった。そんなときお澄がロバートの復讐に失敗して、せんのところに逃げ込んできた。お澄はせんから挙銃をもらい、ロバートを撃ち殺すが、自らもMPの銃弾を受けてどぶ川へと沈んでいった。昭和23年1月、ビルには“オフ・リミットの看板が掲げられ、せんが一人たたずんでいた。そこへ美乃とマヤが戻り、新太郎は袴田を殺し、1トン爆弾の信管を抜くために帰ってきた。せんの胸の中で息絶える新太郎。新太郎を追ってきた袴田組一家の前で、せんは不発弾のロープを切り、ビルごと爆発させるのだった。
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